忍者ブログ
わたくしことkanakanaが、思ったことを書き散らす場です。

FOE

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

喫煙所にて

 用事を終えて帰宅の途、雨がバラバラと落ちてきたので、一時避難とショッピングセンターに飛び込んだ。ここに来るといつも喫煙所で一休みする。通路から一部屋区切られて、空気清浄器が設備されているような、普通によくある喫煙所。缶ジュース飲みながら一息つくのが、なんだかいつものコースなのである。
 向かうと、ドアが開きっ放しになっている。レールの上をスライドさせるタイプのドアだ。何かに端が引っかかっているのかな、深く考えずに後ろ手で閉めてベンチに坐ると、ドアの前で立ったままタバコを吸っていたおばさんが、即座に無表情でドアをまた開いた。

 なるほどつまり、このおばさんは、部屋が煙いのが不愉快だからドアを開けたままにしておきたいのですね。んなバカな。

 ちょっと一瞬絶句してしまった。文句言ってやろうかと思うも、声が出ない。ああいうときは何をどう言えばいいんだろう? 煙が非喫煙者に流れないために閉鎖されてる部屋なんだっていうことは、考えれば分かるよね? なのにどうしてドア開けっ放しで平気なの? キチガイなの? キチガイに注意をするのは恐いよ。
 少なくともドアが開いている間はわたしは喫わねえぞという、変なささやかな決意でごまかしてしまった。他の人も誰も何も言わないことにも、腹が立つ、自分も何も言えないんだからそこで腹を立てる資格はないんだが。

 そう考えている間に、別の人が喫煙所に入ってくる。もちろん開きっ放しのドアを、不思議に思って閉める。おばさんがまた開ける。一人が喫い終わって、出ていくときにドアを閉める。おばさんがまた開ける。みんなおばさんをチラチラ見ている。
 繰り返していると、なんとなく分かってきた。みんな多分いらだっている。おばさんにも、注意できない自分にも、みんな多分腹を立てている。喫い終わって、全員が必ずドアを閉めて出ていくのがその証拠だ。また開けられると分かっているだろうに。だが、その行動に、おばさんと自分に対する小さな批判の気持ちが含まれているから、わたしは安心できる。

 2本タバコを吸って、おばさんがようやく出ていった。自分が出るときにも開けたままだからもう笑える。部屋の空気が一斉に和んで、一番近くに坐っていたお姉さんが何食わぬ表情で立ち上がってドアを閉め、知らないおじさんが「なんのための喫煙室なんやろなあ」と言い、わたしが頷いて、隣りに坐っていたお兄さんがタバコに火を着けて、そして普通の喫煙所に戻った。
 京都にずっと馴染めずに10年も暮らしてきたけれども、何かきっかけが掴めたような気がする。気がするところで終わらせたくないと思ったので、こうして書いておく。

拍手[0回]

PR

国民健康保険の減額手続きをしてきました。

 書きかけの文章がどんどん放置されているんだが、まとまらないときにまとめようとしてもまとめられないので、諦めて再び放置の構えに入る。今日はわりと普通の日記を書くことにする。

 先日、国民健康保険の納付書が郵送されたので、減額手続きに行ってきました。わたしは、この3月にバイト先を退職して、現在は無職です。ところが、国保は昨年度の収入を元に保険料が算出されるので、無収入の現在ではちょっと払えない金額になってしまっておるわけです。
 わたしは失業保険受給中なので、手続きは簡単でした。元の納付書と併せて、ハローワークの求人登録証と受給資格者証を区役所に持っていけば、あなたは確かに無職ですねという証明になります。減額申請書に、住所・氏名・申請理由(求職中である旨)を書いて、手続き完了。新しい納付書を印刷し直してもらって終わりです。自治体ごとに違いはあるでしょうけれど、参考までに。
 ちなみに、支払いは必ずしもその場でしなくても大丈夫です。役所の窓口に限らず、銀行や郵便局なんかでも払えます。

 手続き自体はこのように10分ぐらいで済んだのですが、待ち時間が長かった。空いていそうな時間帯を狙って行ったつもりでしたが、それでも自分の番まで30分。
 京都市では、6月中旬に対象市民に一斉に納付書を郵送する方式を取っています。届いた端から減額を申し込む方が一斉に役所に訪れるので、混雑するのも道理。窓口のおねーさんに訊いてみたら、初日は400人というものすげーことになっていたそうです。処理上、一斉送付は仕方の無いもんなんだろうか?

 また、わたしのように明らかに無収入だと、基準がはっきりしているので手続きに時間がかかりません。が、「生活が苦しいのでなんとか減額してもらえないか?」と、手続きというよりも相談をしにくる方がけっこう多いのだそうです。
 基本保険料は世帯の総収入から算出されるので、「生活が苦しい」という主観的理由だけでは簡単に減額はできません。例えば通院中ならば診断証とレシートなど、具体的に出費の証明となるものが必要です。
 こういう説明を丁寧にしていたら、そりゃあ1人当りの時間は長くなるよなあ。確かに国保って高い。けど、それに加えて、「とりあえず値切ってみよう!」という関西人気質もあるんかなー、他の地域ではどうなんだろう、とか興味深く思いました。

 最後に失敗談を一つ。前職は3月末日付で退職したのですが、手違いで3月30日付になっていました。窓口で「申し訳ないが、前年度未収分を払ってもらわねばならない」と言われ、ここで初めて30日付退職扱いになっていることに気付き、驚愕しました。
 国保の加入は社保を抜けた翌日なので、3月31日からになります。国保は1年間を10期に分けて、その都度保険料を納入していきます。まあだいたい1か月=1期と考えておけば間違いないのですが、たった1日でも、日割りなどはできず、1期分をまるまる払わなければならないのだそうです。
 会社に退職日を訂正してもらうことも考えましたが、失業保険をすでに受け取ってしまっている以上、ハロワでの手続きもいろいろ面倒そうだよな…勉強代だな…と、諦めてしまいました。転職や就職を考えておられる方は、このようなことのないようにご注意ください。

拍手[9回]

感謝

 小学生の頃の話。
 合唱クラブで飴を交換するというのが流行っていた。喉を傷めないようにというのは建前で。本当は学校に持ってきちゃいけないはずのお菓子類を、校内で堂々と口にできる。みんなが、ちっちゃな背徳感をひっそり楽しんでいた。
 わたしはその交換会に参加したことがなかったのだが、親が「いつももらうばっかりだと申し訳ないから」と、買ってきた飴を一袋持たせてくれた。
 一袋まるまる!すげー! クラブは興奮に包まれ、先輩が「いただきますー」と笑顔でもらってくれた。わたしは「まだ食べてないのにいただきますって、変」と言った。それ以降、話しかけてもみんなあまり答えてくれなくなった。

 食べ物をもらったときに「いただきます」と言うのが、日本語として正しいお礼の言葉だとは、当時は本当に知らなかった。それにしてもわざわざそんな憎まれ口を叩かなくてもよかったのに。
 今にして思うと、みんなに誉められて恥ずかしかったのか。何か言わなきゃならない気がしたのか。「礼には及びませんよ」的な何かを言いたかったのか。
 もっと素直になりたいなあというのが、思春期の頃の大きな悩みだったのだけれど、そしてそれは歳を取るにつれ実行できるようになっていったんだけれど、素直さを意識するようになったのはこの出来事がきっかけだったのだろうと思う。

拍手[0回]

胃痛

胃痛。とかそれだけ書くとまるで漱石みたいじゃないかオイ。
夕べメシを食ったらものすごく胃が痛くなって七転八倒、
胃の位置というのを知らなかったんだが検索したら
乳と乳との狭間の下ってさ、なんとまあ、胃!
胃じゃねえか!ということが分かって
米になめ茸ぶっかけて食っただけだぞと。
胃薬を飲んでもしばらく横になっていても治らず。
許してください胃神様、とか思っててしかし眠れずに
でも今がんばってランチパックを2袋食って牛乳飲んだら治った。
空腹過ぎて胃酸過多となっておったのであろうか! 貧しさに負けたのさ。

拍手[0回]

今日は何かずっと寝ていた

 体調が悪いらしく。今日は何かずっと寝ていた。この場合表題においては「なんかずっと」ではなく「なにかずっと」と発音していただきたい。というか率直に申し上げて首が痛い、枕が合わない。寝て起きたときに一日のうちで最大の疲れを感じるというのはつまり、枕が合わないだけではなく、寝具一式が自分の予想外なほどにヘタっているのであろう。布団ペラペラ。
 しかし昔から肩凝り症なので、ちょっとずつお金を貯めて、年に一度の自らの誕生日にちょっと高級な枕でも買ってみる、というのを以前画策したことがありますが、実際に買うとなると枕というのはなかなか躊躇する物です。他にも必要な物はたくさんあるのだし、畳がデフォルトで歪んでいるようなこの部屋で枕だけを高級化しても仕方があるまい。などと言い訳的な思考に陥ってしまう。
 例えば「引っ越しをする! そのためにお金を貯める!」という目的があって、だから枕は買わない、我慢我慢、とかいう目標があるのならばいいと思うんですが。実際には、思いついたところからやや強引にでもランクを上げていかなければ、生活全体での改善はなかなか見込めないわけです。全てが後回しである間に、お金だけが順調に貯まっていくのはそれは、もう少し高給な生活をしている方向けの思想だ。

拍手[0回]