忍者ブログ
わたくしことkanakanaが、思ったことを書き散らす場です。

FOE

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コバライネンの開発能力について

先週末はF1バーレーンGPを観た。結果はベッテルの圧勝だったわけだが、
今日書きたいのは、先日書いたヘイキ・コバライネンの復帰についての補足。


前回のおさらい。
大好きなドライバーの1人であるヘイキ・コバライネンが
ケータハムF1チームのリザーブドライバーに就任し、
毎レース金曜のフリー走行1回めで
ギド・ヴァン・デル・ガルデの代わりに走ることになった。

最初にその報道を知ったときの感想。
復帰自体はそりゃもちろんすげー嬉しいんだが、ちょっとイライラしていた。
クビになったチームに泣きつかれてもう一度参加するなんて何考えてんだよ!
そんなかっこ悪いことはしてほしくなかった…。

でもその後いくつかインタビューが出てきて
それを読んだらちょっと意見が変わったね。
ヘイキ・コバライネン、リザーブ就任がF1レース復帰に繋がることを期待
ヘイキ・コバライネン 「ケータハム CT03には新しい方向性が必要」
ケータハム:F1バーレーンGP 初日のコメント


ドライバーにはいくつかのお仕事がある。
まず一番重要なのはもちろんレースで勝つことだが
それと同等程度に重要とされている役割に
レースで勝てるような車を開発すること、がある。

作るといっても、設計したり組み立てたりといった実作業ではもちろんなくて、
なんつーかな。設計のお手伝いというか、設計の前段階を担うといえばいいのか。
現代のF1マシンはぱそこんなどを用いて非常に綿密な計算の元に作られるが、
やっぱり実際に走らせてみないと分からない部分も大きい。らしい。

で、コバライネン。個人的に非常に好きなドライバーではあるが、
そうした開発能力が特に優れているという印象はなかった。

今年、ケータハムF1チームは、これまでのドライバーを2人ともクビにして、
大口のスポンサーがついているけど実力未知数な若手たちを雇ったのですね。
あえて上で挙げなかったが、ドライバーの重要なお仕事の最後の一つがこれ。
遅くてもいい、お金をたくさん引っ張ってきてくれればいい、というもの。

非常に短絡的なまとめ方をすると、
長い目で見てチームを向上させるのではなく、目先のお金を取ったということ。
そしたら経験値の少なさゆえに案の定一気にグダグダになってしまったので、
アドバイザーとしてコバライネンを呼び戻した、ということ。

まあ目先のお金がなければそもそも出走もできないのだし
(マシン開発も出場料も世界を転戦する費用も、莫大に必要なのだ)、
コバライネンは弱小チームにしては高い給料で雇われていたらしいし
(正ドライバーでない今年はおそらくずっと格安で雇われるのだろう)。

F1が、自動車メーカーの競い合いという特殊なスポーツである以上、
そして特に現代は不景気な世の中である以上、仕方のない面もあるのだが。


現行ルール上、シーズン途中でマシンに大幅な変更を加えることは難しい。
ちょこっと弱点が見つかったからといって、すぐに勝てるわけでもない。
そんな中でヘイキがどう活躍できるのか、楽しみに見ていきたい。


ちなみに、あんま意味のないデータかもしれないけど、
先週末のケータハムF1チームのタイム一覧。

金曜フリー走行1回目  1:38.401(これはコバライネンの走行)
金曜フリー走行2回目 1:37.970(これ以降はヴァン・デル・ガルデの走行)
土曜フリー走行 1:36.939
予選 1:36.304
決勝 1:42.242

ここまでのレースでは金曜土曜とほとんどタイムが変わらなかったのだが
今回はフリー走行から予選までに2秒近く縮めている。
さっそくヘイキ効果が出た…? そんな都合のいいことはないか。

拍手[0回]

PR