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「村田エフェンディ滞土録」を読みました。

村田エフェンディ滞土録

 梨木香歩「村田エフェンディ滞土録」(角川文庫)を読みました。
 一読して謎であるタイトルが好きです。なんだこれ、と興味を惹かれる。この本のタイトルもそうだ。村田、はまあ分かる。恐らく日本人の名字であるところの「村田」なのだろう。だけどエフェンディってなんだ。滞土録、ってなんだ。いかにもファンタジーなこれまでの梨木作品とは、一風変わったタイトル。
 内容についてはここでは詳しく触れませんが、今まで文庫化された作品の集大成という感を受けました。異国、集団生活、一昔前、主人公が男性、乾いた視点。前作の「家守綺譚」がお気に入りの方に読んでいただきたい作品でした。

家守綺譚

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