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わたくしことkanakanaが、思ったことを書き散らす場です。

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ニュースを見てて思ったことを書いてみた

我 「このニュースこえーなー」
彼 「何? 長久手の拳銃発砲立てこもり事件? あー、恐いね。身近にあんなキチガイがいたらと思うと恐いよね」
我 「いや、そうじゃなくて、このおばちゃんさあ、」

 事件で殉職した警官の葬儀。TV画面に大映しになっている女性。泣いている。「前途ある若者が亡くなって、こんな悪者が生き延びることは、許せない!」というような字幕。(注:見ていたのは、NHK「ニュースウォッチ9」と、ABCテレビ「報道ステーション」です。例によって台詞は記憶で書いているので正確じゃありません、すみません。)

我 「これって、悪人だったら逝って良し、ってそういう主張だよな」
彼 「そうだろうなあ」
我 「それが恐いよ。殉職した青年への哀悼の意とか、それはさておき、悪人なら死ぬ義務があって善人は生きる権利があるって、一般人のおばちゃんが言っちゃうのって、恐くね?」
彼 「そうかな。当たり前じゃないの。例えば近所の人にとっては自分の命が危険なわけだし、相手が説得に応じなければ、排除されるしかない」
我 「誰かが悪人か善人かって、じゃあ、誰が決めんの」
彼 「誰かが決めるまでもなく、この事件の場合は発砲しちゃった奴が悪人じゃん。殺すつもりはなかったっつっても、そもそも、人を殺傷でき得る能力を、拳銃って形で所持してたわけだし」

 ここで画面に識者の登場。警察の対応の遅れを批判して、「早期に決着をつけるべきだった。海外ならば射殺も免れない」と発言。

我 「もしさ、犯人の近しい知人が、あいつに更正してほしいって思ってたとするじゃん。それでも悪人は死ぬべきってこのおばちゃん言うのかと考えると、こえーよ」
彼 「おばちゃんがどう思うかはともかくとして、銃を持ってたらあかんつーのは法律で決まってるだろう、言い逃れはできねーよ」
我 「じゃあさあ、殺人や拳銃所持の罪については、裁判とかで時間をかけて裁かれるべきだよね。もしこの場で警察が犯人を射殺しちゃってたら、それって警察の越権行為?になんの?」
彼 「治安維持のための現場判断は、越権ていうのとはまた違うんじゃないかなあ」
我 「でもさ、そんであのおばちゃんは『安心しました、悪人が死んでいい世の中です』って言うのか? 善人が生きることと悪人が死ぬこととはイコールなのか? それは納得いかん、納得いかんなあ」

 亡くなった警官の上司が、「なぜ若者がこのように死ななければならなかったのか…」と述べている。
 と言う間に、画面変わって、違うニュース。いわゆる300日規定について。

我 「このニュースもちょっとよく分かんね。まずさ、産まれた子供の出生届を出さねばならないっていうのは、日本の法律に基づいた日本に住む人間の義務なんだよね」
彼 「うん」
我 「現状、300日規定で不利益を被っている人の中には、出生届を出していない人もいるじゃん。心情的に前夫の子として届け出をする難しさも、現実的に現夫の子として届け出をする難しさも、両方分かるんだけど」
彼 「それで」
我 「つまり、法律を守っていない立場で、法律を変えてくれって言ってるのは、なんか変な感じがする」
彼 「例えば、今現在銃を所持している人間が、銃を手放したくないから、銃を持つ権利を要求するみたいな?」
我 「あーそうそう。義務を放棄しつつ権利を主張することは、なんか変な感じがする」

 画面に、抱かれてすやすや寝ている赤ちゃん。母親が「今回の改正によって、ようやくこの子に戸籍がもらえました」と言っている。

彼 「その言い分は分かるんだが、300日規定の話に限っては、なんでかな、義務を放棄してるって感じが薄いな」
我 「あ、そうか、なんか分かった。弱い立場にいる人は、それだけで不利益を被ってるんだから、義務を満たしてなくても許されるような感じがするんじゃね」
彼 「あーなるほど。より強い立場にいる人間がより大きな権利を主張することができない社会がうまく構成されてるのは、いいことなのかもしれん」
我 「でも、それこそ感情論だよね。強い立場は不利益が当たり前で、弱い立場は守られるべき、っていうのも、公平じゃないじゃん」

 本来なら、こういう記事を書くならば、問題に関わる法律を充分に調べるべきなのだろう。いくつかのサイトを読んではみたのだが、何かわたしの疑問とは違う部分を突付いているだけのような気がして、やめてしまった。
 公平さとか人間のありようとか、それを考える材料として法律が準備されているわけではない。相当迷うのに、こうして放り投げてみる。

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