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わたくしことkanakanaが、思ったことを書き散らす場です。

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中学生日記「だって好きなんだもん!~“腐女子”だって恋をする~」を見て思ったこと

 もう一昨日になってしまいましたが、中学生日記を久々に *真面目に* 見ました。「NHKがヲタ文化を!」ということで注目された今話のようでしたが、実はNHKって昔っからヲタのすくつなんだぜ、だから大好きなんだぜ、というのはさておき、あらすじ。

東桜中3年C組の平川佳奈(ひらかわ かな)は、文章を書くのが大得意。土岐頼晃(とき よりあき)と共にクラスの新聞委員を引き受け活動をしている。そんな佳奈には誰にも言えない秘密がある。佳奈はボーイズラブに熱中する“腐女子”なのだった。佳奈を腐女子の世界に引き入れたのは、同じクラスの中島由美子(なかしま ゆみこ)。クラスの誰とも関わろうとせず、変わり者あつかいされている由美子と、明るくて人気者の佳奈。一見、正反対の存在だが、ふたりは「隠れ腐女子」の絆で固く結ばれているのであった。 しかし…。

 注:あらすじを含む番組紹介は、こちらにキャッシュ保存をしてあります。ただしフレームのおかげで見にくいです、あと、魚が恐いです。ちなみに、毎週更新される公式サイトの次回予告はこちら。(070617追記。次回予告の動画はもう見られないようですので、ご注意ください。)
 もうこのあらすじを読んだだけで大体の物語が分かってしまう感じなのが悲しい。まーネタバレになってしまいますが、主人公のカナちゃんが非ヲタのトキに恋をするんだけれども、ヲタであることを理由に嫌われたらどうしようと一喜一憂する、最終的にはお友達から始めましょってことで丸く収まる、そんな話だ。

 言いたいことはただ一つ。「どうして、腐女子だってことを隠さなければならないの?」「男子だってエッチな雑誌見ることもあるでしょ、それと一緒」というようなカナちゃんの台詞に、大いに引っかかった、ということ(台詞は恐らく正確でないです。記憶に頼ってごめんなさい)。
 これが「どうして、ヲタだってことを隠さなければならないの?」ならば、多分わたしはイライラしなかった。だけどそのイライラの理由をうまく文章化できずにいたときに、「pe^le-me^le」の同人誌出版と商業出版を読んで、ああそうかと腑に落ちた。

とりわけコミティア関係者(だったと記憶する)による、「ボーイズラブ系の女性同人誌作家は、自分が描いているものが『猥褻物』だという認識が低い」との発言が印象に残る。

 元の文章は、「同人誌と表現を考えるシンポジウム」という集会のレポートなので、ここで引用するのはお門違いかもしれませんが、いやいやしかし腑に落ちた。中学生日記制作者は、BLが猥褻物(かもしれない)という認識が低いんじゃないか。

 ドラマの主眼が、「性について明るく語れる社会にしようよ」とかなんかそんなんであったなら、これもまた、ここまでわたしをイライラさせる原因にはならなかったと思う。しかし、番組を見ていた限りでは、単に「趣味嗜好によって誰かをいじめたり仲間外れにしたりするのはやめようよ」という主張をしたいがために、BLがネタとして引っ張り出されてきただけのように見えた。
 そこにイライラする。カナちゃんが腐女子であることは別に構わない。「あんたもエロに触れることがあるんだから、あたしたちがエロに触れたっていいじゃない」それもおk。だが、その主張を振りかざして、目の前でBL同人誌を読まれるのは、ちいっと不愉快。ここまで書いてきて、ようやく自分の気持ちに気付きました。押し付けにイライラしてんだわたしは。

 まあとにかく中学生日記は好きな番組であっただけに残念だし、あと、繰り返して言いますがわたしはBLは嫌いで百合のほうがどっちかというと好みです。
 プライバシーの垂れ流しによって迷惑を被ることについては、「ratio - rational - irrational」の電車内メイクを読んでいろいろ考えたりしたのですが、こちらについての考察をまとめるのは、また別の機会に。

070523追記
 「pêle-mêle」ラブロマンスとしてのボーイズラブにて、さらにご意見をいただきました。ありがとうございます。
 議論の主眼が「今回の中学生日記について」ではなく「BLというものについて」となってくると、BL作品をあまり読んだことがないくせにこれ以上意見を述べる資格は無いのかなあ。なので、そのことについての考察をまとめるのも、また別の機会に。

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