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わたくしことkanakanaが、思ったことを書き散らす場です。

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「イムリ」1・2巻を読みました。

イムリ 1巻 (BEAM COMIX)     イムリ 2巻 (BEAM COMIX)

 「ぶっせん」で大ハマりした三宅乱丈の新刊。この人の作品はわたしにとって好き嫌いの幅が広過ぎる。前述のぶっせんに加えて、「北極警備隊」「ヒーローズ」は大好きなのです(後者は原作付きだが)。イムリは「ペット」寄りの内容だということだが、どうだろうか。連載では全然追っかけていないので、不安に思いつつも、とりあえず単行本は買いました。

 結論を言うとあまり好きではなかったです。
 話は面白い。不思議な世界で不思議な人たちが不思議な力を使って生きていく。世界も人も力も、作者の異常な脳内を余すところ無く表現しておると思う。三宅乱丈はどうしてこうも変なことを発想できるんだろうなー。
 だけど一つ不満を言うならややこしさだ。一読しただけでは理解しにくい世界観のややこしさ、それは特に気にならない。いきなり全てを理解できない物語は世の中にたくさんある。しかし、それを読み解くために、再度読み返そうという気力があんまり起こらない。
 それは絵柄がややこしいからだ。筆で描いたような独特の絵柄は、いつもは魅力的なのだけれど、背景とキャラとが渾然一体として読みにくいことが多々ある。そしてさらに今回は、なぜかキャラ同士の区別がつきにくい。名前がカタカナだと覚えにくいという理由もありつつ、特に序盤ではデュルクとガヴィドとを見失ってしまって大変だった。
 今思うと、髪形が違うから2人は簡単に見分けられるんですよね、なのに初読時は必死だった、どうしてだろう。世界観に飲み込まれずに読もうとするので精一杯で、キャラの理解は二の次、と、無意識に姿勢を定めていたのだろうか。そして3巻も引き続き読むつもりです。まだまだ気になることが解明されていないのに、絵柄だけでここでやめてしまってはもったいないと思うので。

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