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わたくしことkanakanaが、思ったことを書き散らす場です。

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「新本格魔法少女りすか3」を読みました。

 西尾維新の「新本格魔法少女りすか」3巻。3月に発売になっていたそうですが、ノーチェックでして、今週ようやく買ってきました。1巻・2巻・3巻と、順調に薄くなっているのがなんか笑える。

新本格魔法少女りすか3

 内容的には、りすかがほとんど活躍しないので、あまり楽しめませんでした。
 先日知人と戯言シリーズについて話したばかりなので、読み進める間に強く意識して比較してしまった。登場人物一人一人が特殊能力を持っていて、それをどう活かすか。そういう物語の筋立て方はジョジョに遡れる、というようなことはあちこちでさんざん書かれているのでまあいいや。
 しかし、戯言シリーズにおける特殊能力は、不透明な部分も多くて不親切。あらすじ全体も不透明で不親切。「りすか」はそれが無い。今回も、物語の根幹ワードがはっきりと説明されていたり、どうしてそれを採ってそれは採らないのかという戦法が明確に示されていたり、スカッと読める。

 ああ、こうやって思い返していたら、りすかも1巻から読み直したくなってきたな。魔法ってのは、科学を超進化させたもんである、っていう設定が基本的に好きなのです。古くは、高河ゆん「You're my only shinin' star」のような。

You're my only shinin' star―君はぼくの輝ける星

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ニュースを見てて思ったことを書いてみた

我 「このニュースこえーなー」
彼 「何? 長久手の拳銃発砲立てこもり事件? あー、恐いね。身近にあんなキチガイがいたらと思うと恐いよね」
我 「いや、そうじゃなくて、このおばちゃんさあ、」

 事件で殉職した警官の葬儀。TV画面に大映しになっている女性。泣いている。「前途ある若者が亡くなって、こんな悪者が生き延びることは、許せない!」というような字幕。(注:見ていたのは、NHK「ニュースウォッチ9」と、ABCテレビ「報道ステーション」です。例によって台詞は記憶で書いているので正確じゃありません、すみません。)

我 「これって、悪人だったら逝って良し、ってそういう主張だよな」
彼 「そうだろうなあ」
我 「それが恐いよ。殉職した青年への哀悼の意とか、それはさておき、悪人なら死ぬ義務があって善人は生きる権利があるって、一般人のおばちゃんが言っちゃうのって、恐くね?」
彼 「そうかな。当たり前じゃないの。例えば近所の人にとっては自分の命が危険なわけだし、相手が説得に応じなければ、排除されるしかない」
我 「誰かが悪人か善人かって、じゃあ、誰が決めんの」
彼 「誰かが決めるまでもなく、この事件の場合は発砲しちゃった奴が悪人じゃん。殺すつもりはなかったっつっても、そもそも、人を殺傷でき得る能力を、拳銃って形で所持してたわけだし」

 ここで画面に識者の登場。警察の対応の遅れを批判して、「早期に決着をつけるべきだった。海外ならば射殺も免れない」と発言。

我 「もしさ、犯人の近しい知人が、あいつに更正してほしいって思ってたとするじゃん。それでも悪人は死ぬべきってこのおばちゃん言うのかと考えると、こえーよ」
彼 「おばちゃんがどう思うかはともかくとして、銃を持ってたらあかんつーのは法律で決まってるだろう、言い逃れはできねーよ」
我 「じゃあさあ、殺人や拳銃所持の罪については、裁判とかで時間をかけて裁かれるべきだよね。もしこの場で警察が犯人を射殺しちゃってたら、それって警察の越権行為?になんの?」
彼 「治安維持のための現場判断は、越権ていうのとはまた違うんじゃないかなあ」
我 「でもさ、そんであのおばちゃんは『安心しました、悪人が死んでいい世の中です』って言うのか? 善人が生きることと悪人が死ぬこととはイコールなのか? それは納得いかん、納得いかんなあ」

 亡くなった警官の上司が、「なぜ若者がこのように死ななければならなかったのか…」と述べている。
 と言う間に、画面変わって、違うニュース。いわゆる300日規定について。

我 「このニュースもちょっとよく分かんね。まずさ、産まれた子供の出生届を出さねばならないっていうのは、日本の法律に基づいた日本に住む人間の義務なんだよね」
彼 「うん」
我 「現状、300日規定で不利益を被っている人の中には、出生届を出していない人もいるじゃん。心情的に前夫の子として届け出をする難しさも、現実的に現夫の子として届け出をする難しさも、両方分かるんだけど」
彼 「それで」
我 「つまり、法律を守っていない立場で、法律を変えてくれって言ってるのは、なんか変な感じがする」
彼 「例えば、今現在銃を所持している人間が、銃を手放したくないから、銃を持つ権利を要求するみたいな?」
我 「あーそうそう。義務を放棄しつつ権利を主張することは、なんか変な感じがする」

 画面に、抱かれてすやすや寝ている赤ちゃん。母親が「今回の改正によって、ようやくこの子に戸籍がもらえました」と言っている。

彼 「その言い分は分かるんだが、300日規定の話に限っては、なんでかな、義務を放棄してるって感じが薄いな」
我 「あ、そうか、なんか分かった。弱い立場にいる人は、それだけで不利益を被ってるんだから、義務を満たしてなくても許されるような感じがするんじゃね」
彼 「あーなるほど。より強い立場にいる人間がより大きな権利を主張することができない社会がうまく構成されてるのは、いいことなのかもしれん」
我 「でも、それこそ感情論だよね。強い立場は不利益が当たり前で、弱い立場は守られるべき、っていうのも、公平じゃないじゃん」

 本来なら、こういう記事を書くならば、問題に関わる法律を充分に調べるべきなのだろう。いくつかのサイトを読んではみたのだが、何かわたしの疑問とは違う部分を突付いているだけのような気がして、やめてしまった。
 公平さとか人間のありようとか、それを考える材料として法律が準備されているわけではない。相当迷うのに、こうして放り投げてみる。

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自己紹介に代えて

 単に好きなものを列挙するよりも、比較選択することで、人となりが浮かび上がってくるのではなかろうか、というテスト。

  • 藤子不二夫なら、A(アナーキー)ではなく、F(ファンキー)
  • エヴァなら、アスカではなく、綾波さん
  • 週刊少年誌なら、
    • 毎週欠かさず読んでいたあの頃なら、チャンピオン
    • 立ち読みでサラッと済ませるいまなら、マガジン
  • 一日なら、昼ではなく、夜
  • 2chなら、VIPではなく、ロビー
  • 焼き肉なら、生レバ
  • 月刊少年誌なら、ボンボンではなく、コロコロ
  • ゲーム雑誌なら、マル勝ではなく、ファミ通

 あっという間にネタ切れです。なんかほかにありませんか。

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中学生日記「だって好きなんだもん!~“腐女子”だって恋をする~」を見て思ったこと

 もう一昨日になってしまいましたが、中学生日記を久々に *真面目に* 見ました。「NHKがヲタ文化を!」ということで注目された今話のようでしたが、実はNHKって昔っからヲタのすくつなんだぜ、だから大好きなんだぜ、というのはさておき、あらすじ。

東桜中3年C組の平川佳奈(ひらかわ かな)は、文章を書くのが大得意。土岐頼晃(とき よりあき)と共にクラスの新聞委員を引き受け活動をしている。そんな佳奈には誰にも言えない秘密がある。佳奈はボーイズラブに熱中する“腐女子”なのだった。佳奈を腐女子の世界に引き入れたのは、同じクラスの中島由美子(なかしま ゆみこ)。クラスの誰とも関わろうとせず、変わり者あつかいされている由美子と、明るくて人気者の佳奈。一見、正反対の存在だが、ふたりは「隠れ腐女子」の絆で固く結ばれているのであった。 しかし…。

 注:あらすじを含む番組紹介は、こちらにキャッシュ保存をしてあります。ただしフレームのおかげで見にくいです、あと、魚が恐いです。ちなみに、毎週更新される公式サイトの次回予告はこちら。(070617追記。次回予告の動画はもう見られないようですので、ご注意ください。)
 もうこのあらすじを読んだだけで大体の物語が分かってしまう感じなのが悲しい。まーネタバレになってしまいますが、主人公のカナちゃんが非ヲタのトキに恋をするんだけれども、ヲタであることを理由に嫌われたらどうしようと一喜一憂する、最終的にはお友達から始めましょってことで丸く収まる、そんな話だ。

 言いたいことはただ一つ。「どうして、腐女子だってことを隠さなければならないの?」「男子だってエッチな雑誌見ることもあるでしょ、それと一緒」というようなカナちゃんの台詞に、大いに引っかかった、ということ(台詞は恐らく正確でないです。記憶に頼ってごめんなさい)。
 これが「どうして、ヲタだってことを隠さなければならないの?」ならば、多分わたしはイライラしなかった。だけどそのイライラの理由をうまく文章化できずにいたときに、「pe^le-me^le」の同人誌出版と商業出版を読んで、ああそうかと腑に落ちた。

とりわけコミティア関係者(だったと記憶する)による、「ボーイズラブ系の女性同人誌作家は、自分が描いているものが『猥褻物』だという認識が低い」との発言が印象に残る。

 元の文章は、「同人誌と表現を考えるシンポジウム」という集会のレポートなので、ここで引用するのはお門違いかもしれませんが、いやいやしかし腑に落ちた。中学生日記制作者は、BLが猥褻物(かもしれない)という認識が低いんじゃないか。

 ドラマの主眼が、「性について明るく語れる社会にしようよ」とかなんかそんなんであったなら、これもまた、ここまでわたしをイライラさせる原因にはならなかったと思う。しかし、番組を見ていた限りでは、単に「趣味嗜好によって誰かをいじめたり仲間外れにしたりするのはやめようよ」という主張をしたいがために、BLがネタとして引っ張り出されてきただけのように見えた。
 そこにイライラする。カナちゃんが腐女子であることは別に構わない。「あんたもエロに触れることがあるんだから、あたしたちがエロに触れたっていいじゃない」それもおk。だが、その主張を振りかざして、目の前でBL同人誌を読まれるのは、ちいっと不愉快。ここまで書いてきて、ようやく自分の気持ちに気付きました。押し付けにイライラしてんだわたしは。

 まあとにかく中学生日記は好きな番組であっただけに残念だし、あと、繰り返して言いますがわたしはBLは嫌いで百合のほうがどっちかというと好みです。
 プライバシーの垂れ流しによって迷惑を被ることについては、「ratio - rational - irrational」の電車内メイクを読んでいろいろ考えたりしたのですが、こちらについての考察をまとめるのは、また別の機会に。

070523追記
 「pêle-mêle」ラブロマンスとしてのボーイズラブにて、さらにご意見をいただきました。ありがとうございます。
 議論の主眼が「今回の中学生日記について」ではなく「BLというものについて」となってくると、BL作品をあまり読んだことがないくせにこれ以上意見を述べる資格は無いのかなあ。なので、そのことについての考察をまとめるのも、また別の機会に。

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古本

 気合いを入れて考えたことをまとめる行為はなかなか疲れるもので、ほぼ書き上げてミルクティでも嗜みつつ最後の推敲と洒落込もうぜって、お湯沸かしてるその一瞬の隙にマイマシンが固まっておった! ギャー!
 一度失ってしまったものは意外に大きく、もう一回あの文章に取り組む気力が湧きません。本日はもう、ダラダラと日記を書いてお茶を濁して良しとすることにする。普段の文調がダラダラしていないかといえば、いや、そういうことを論じているわけじゃないんだ。

 部屋が広ければ少しはこの鬱々とした気分もなんとかなるかと思い、無職でヒマを持て余しているのをいいことに、先日からしばらくずっと片付けに精を出しております。つまりは不要物の処分とも言う。
 すっごいよゴミ出しまくった、45リットルのゴミ袋を通産30個ぐらい出してやった。一般のご家庭では可燃ゴミは一度に2袋程度でお願いしますとか、5割増で無視の方向、ごめんなさい。
 もうね古い日記とか古い写真とかも思い切って全部捨ててやった。いつかそれを後悔する日がくるかというと、意外にこねーんだろーなーと思っている。

 しかし捨てられないのが古い本です。もっとはっきり言うと古いマンガです。
 昔はあんなに好きで必死で集めたというのに、近頃は一顧だにされない作品の数々、それでも捨てるのはあまりに忍びない。売りにいくのも忍びない。あんなに好きだった気持ちを金に換算してしばらく食い繋ぐというのか? やーだー。
 わたしに財布の余裕があれば、あと2畳だけでも広い部屋を手に入れて、読まなくてもいい、ただときどき思い出すためだけの財産として取っておけるはずのマンガなのに。知的財産の拠り所はやはり財産なのです。とか思った。

 結論としては、知人に宅急便で全て送りつけてやりました。岡崎京子作品・センチメントの季節・ぶっせん全6巻、あとおまけ何冊か。せめてもの思い出として何をどう処分したのかここに記すのである。
 ぶっせんは、かなり迷ったけれど、新装版のほうを手元に置いておくことにした。旧版は装丁が凝っているし読みやすいサイズだし、本当に迷ったけれど。
 しかしその知人と来たら「どうせ読み終えたらブックオフ行きだし送料払うよー」などと抜かす。人が! 人がどんな思いで苦渋の決断を下したと思っておるのだ! 物に執着の無い人はいいなあ、と、皮肉抜きで思った本日でした。

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